トルコのキリム展(2020.4/7~4/12)

熊本県伝統工芸館スタッフ

2020年04月07日 16:45


「トルコのキリム展」
エンシジ・ムラート(福岡県)
開催期間・・・令和2年4月7日(火)~4月12日(日)
時間・・・・・9:30~17:30※最終日は16:30まで
会場・・・・・熊本県伝統工芸館 地下和室
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こんにちは。熊本県伝統工芸館です。
ただ今「地下和室」では、「トルコのキリム展」が開催されています。





当館ではすでに何度も展示をされているエンシジさん。
「キリム」とはトルコ語で「絨毯」を意味し、
エンシジさんは主にアンティークのキリムを取り扱っています。
キリムは主に羊毛で作られ、制作する民族や村は数えきれないほどだそうです。

今回の一押しはキリムを使った新作の「オットマン」。




「車のシートに使われる綿を使っているので疲れにくいです。
 座ってもいいし脚を乗せてもいい。おすすめですよ」

展示室の隅にあったこちらの写真はキリムの修理の様子。
トルコでは伝統的にキリムの制作は女性が、修理は男性が担うそうです。





「こうした男性は普段は農家をしていて、修理を依頼されるとこのようにします。
 キリムは基本的に一世代で終わるものではなく、何百年と家族に受け継がれるものです。
 そのためにはこうした修理も欠かせないのです」

さらに写真が立てかけられていたオットマンを良く見ると、
それぞれ異なる模様が描かれていました。

「キリムの模様は象形文字なんですよ。
ギザギザの模様は龍、下の線は河。龍は神様で守り神ですね」
「こっちは『ひっつき虫』。日本にもある植物と同じです。
すぐ引っ付くから人との絆、離れない縁を意味します」

模様の一つ一つに意味があり、作る民族によっても異なるそうです。

「こちらは寒い地方の遊牧民族が作ったキリムです。
 織り方は他のキリムと一緒ですが、最後にクシでわざと長い毛を出してあります
 寒いからこのような作り方になったんでしょう」




一つ一つのキリムにまつわるストーリーを聞いていくだけでもワクワクしますね。
会場では、絨毯・テーブルセンターをはじめポシェットやバッグなども
展示販売されています。




















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